そら豆の会 関東地区 食事会(宴会)の再度のお知らせ |
2009-06-22 Mon 17:13
先日そら豆の会関東地区食事会(宴会)のお知らせをしましたが、場所が決まりましたので再度お知らせします。
日時:7月18日(土) 18:00から 場所:権八 03-5524-3641 銀座一丁目 or 京橋 費用:5000円 いつもの勉強会とは別に食事しながら交流できたらと思います。 (昨年は銀座の台湾料理屋さんで楽しい時間を過ごしました) まだ余裕がありますので、ぜひ気楽に参加ください。 申し込み方法:つぎのメールフォーム そら豆の会 関東地区 食事会(宴会)申し込み 申し込み締切:6月30日 |
腎細胞がんに対するスニチニブ治療においてVEGF SNPs-634 G/Gタイプと高血圧との関連性が示された |
2009-06-17 Wed 09:17
「がんナビ」による情報です。
転移性の腎細胞がんを対象としたスニチニブ治療において、血管内皮成長因子受容体(VEGF)の一塩基多型(SNP)のうち、SNP-634 G/G遺伝子タイプと高血圧症との関連が示された。また同時に、VEGF-1498遺伝子型は高血圧症との関連性はなかったことも報告された。試験内容は5月29日から開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)のClinical Science Symposiumで米Cleveland ClinicのJ. J. Kim氏によって発表された。 Kim氏らは、腎細胞がんに対するスニチニブ治療において、高血圧症を進行させる要因としてVEGF SNPsが関与しているのではないかとの仮説のもと、VEGF SNPsと高血圧症との関連性を評価することを目的に、転移性の腎細胞がん患者63人を対象にレトロスペクティブな解析を行った。 患者は男性49人、女性14人で、年齢中央値は60歳。腎摘出術を受けている患者は89%におよび、治療ではスニチニブ50mgが4週投与、2週休薬のスケジュールで投与されていた。対象の57%が降圧剤の治療を受けており、血圧はおよそ4週ごとに測定された。収縮期血圧(最高血圧)の中央値は139mmHgで、収縮期血圧が150mmHg以上の患者は29%。一方、拡張期血圧(最低血圧)の中央値は80mgHgで、拡張期血圧が90mgHg以上の患者は21%だった。また収縮期血圧150mgHg以上で拡張期血圧が90mgHg以上の患者は38%を占めていた。 解析は多変量解析によって行われた。高血圧の発生頻度を遺伝子型別でみると、VEGF SNP-634ではG/Gが94%と最も多く(p値=0.03)、VEGF SNP-1498においては、C/C、C/T、T/Tの順に多かった(p値=0.03)。 収縮期血圧150mgHg以上で拡張期血圧90以上のそれぞれの遺伝子型における全治療期間の比率は、VEGF SNP-634ではG/Gが27.2%と最も高く(p値=0.007)、SNP-1498では有意差は得られなかった(p値=0.26)。 VEGF SNPs(-634、-1498)と腫瘍容積の減少および無増悪生存期間(PFS)との関連性はみられず、高血圧と腫瘍の容積の減少あるいは無増悪生存期間との関連も示されなかった。 解析結果からKim氏は、転移性腎細胞がん患者に対するスニチニブ治療においては、VEGF SNP-634 G/Gが高血圧の発症、持続期間ともに関与していると結論づけた。またSNP-1498に関しては高血圧との関連は示されず、SNPsや高血圧と臨床結果との関連性もみられなかったとした。 同試験の発表後に行われたDiscussionで、Indiana UniversityのBryan P. Schneider氏は同試験における限界としてサンプルサイズやSNPsの選択、対照群がないなどの点を指摘しながらもSNPsやphenotypeをベースとした強力な予測データであるとコメントした。 (美奈川 由紀=医学ライター) 腎細胞がんに対するスニチニブ治療においてVEGF SNPs-634 G/Gタイプと高血圧との関連性が示された(2009.6.11)による |
フェーズ3試験でパゾパニブは進行腎細胞がんの無増悪生存期間を延長することを確認 |
2009-06-10 Wed 09:53
「がんナビ」による情報です。
未治療もしくはサイトカイン治療歴のある進行腎細胞がん患者において、経口マルチキナーゼ阻害剤パゾパニブは、プラセボに比べて、無増悪生存期間を延長させ、QOLへの影響も少ないことがフェーズ3試験で明らかになった。5月29日から6月2日にオーランドで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、イタリアSan Camillo Forlanini HospitalのC. N. Sternberg氏らが発表した。 パゾパニブは、VEGF-R1、VEGF-R2、VEGF-R3、PDGFR-α/β、c-kitのチロシンキナーゼに対するマルチキナーゼ阻害剤で、血管新生阻害作用を持つ。 フェーズ3試験は、無作為化二重盲検試験として22カ国80カ所で実施された。未治療もしくはサイトカイン治療不応の局所進行もしくは転移性の腎細胞がんで、組織型は淡明細胞がんの患者435人を対象とした。パゾパニブ(800mg)を投与する群とプラセボを投与する群に、患者を2対1の割合で無作為に割り付け、プラセボ群で病勢が進行した場合はパゾパニブを投与した。 主要エンドポイントである無増悪生存期間(PFS)はパゾパニブ群で9.2カ月、プラセボ群で4.2カ月、ハザード比は0.46(95%信頼区間 0.34-0.62、p<0.0000001)と、有意にパゾパニブによってPFSは延長した。また未治療の患者ではそれぞれ11.1カ月、2.8カ月と、その違いは大きく、サイトカイン治療歴のある患者では7.4カ月、4.2カ月だった。 MSKCCリスク(favorable、intermediate)や性別、年齢(65歳未満、65歳以上)、ECOG PS(0、1)によるサブ解析でも、PFSはパゾパニブ群のほうが良好な結果であった。 パゾパニブ群の奏効率は30%で、未治療の患者では32%、サイトカイン治療歴のある患者では29%だった。奏効期間は59週であった。 生存期間は中間解析の段階で、中央値はパゾパニブ群が21.1カ月、プラセボ群が18.7カ月で、ハザード比は0.73(95%信頼区間 0.47-1.12、p=0.02:片側検定)となった。ただしプラセボ群の48%は病勢進行後パゾパニブを投与していた。 有害事象の多くがグレード1/2であり、パゾパニブ群の主なグレード3/4の有害事象は、下痢が4%、高血圧が4%、毛髪の変化が1%未満、吐き気が1%未満、食欲不振が2%、嘔吐が2%だった。血液学的にはグレード3/4のALT上昇が12%に見られた。 また健康関連QOL についてもEORTC-QLQ-C30、EQ-5D index、EQ-5D VASの3つの調査票を用いて評価したところ、治療期間のどの時期でも両群で違いは認められなかった。 これらの結果から、パゾパニブの単剤投与は忍容性に優れ、未治療またはサイトカイン治療歴のある腎細胞がん患者においてPFSおよび奏効率を有意に改善させるとSternberg氏は考察した。 (八倉巻 尚子=医学ライター) フェーズ3試験でパゾパニブは進行腎細胞がんの無増悪生存期間を延長することを確認(2009.6.8)による |
転移性腎細胞がんではLDHや診断から治療までの間隔などが全生存期間の予後因子に |
2009-06-05 Fri 09:25
「がんナビ」による情報です。
転移性腎細胞がん(mRCC)の全生存期間(OS)の予後因子についてスニチニブ(国内での商品名:「スーテント」)とインターフェロンα(IFN-α)で検討し、LDH、補正カルシウム値、診断から治療までの間隔、ヘモグロビン値などが同定された。米Memorial Sloan-Kettering Cancer Center(MSKCC)のSujanta Patil氏が、5月29日から6月2日に米国オーランドで開催されている第45回米国臨床腫瘍学会(ASCO)のPoster Displayで発表した。 mRCCに対するファーストライン治療として、スニチニブとIFN-αの無増悪生存期間(PFS)および奏効率はそれぞれ11カ月と5カ月、47%と12%であり、スニチニブが上回ることが第3相試験で証明されている。またスニチニブのOSの中央値は2年を超えた。 Patil氏らはスニチニブの第3相試験のデータから、mRCCのファーストライン治療としてのスニチニブとIFN-αについてOSの予後因子を解析した。 750人の未治療のmRCC患者を、スニチニブを投与する群またはIFN-αを投与する群に1:1に無作為化した。主要評価項目をPFSとして、Cox比例ハザードモデルを使用して、ベースラインの予後の変数について、各治療アームで単変量モデルおよび多変量モデルで評価した。MSKCCのリスクグループの層別化で使用されている因子も含め、すでに同定されている予後因子とその他の因子を検討した。 本試験では、PFSが中間解析の結果に適合した後、IFN-α群の患者をスニチニブ群にクロスオーバーすることを許可したため、IFN-α群の予後因子の解析に影響する可能性がある点に注意を要する。 対象をMSKCCのリスク基準でスニチニブとIFN-αを投与した患者を分類すると、favorable riskはそれぞれ143人(38%)と121人(32%)、intermediate riskは209人(56%)と212人(57%)、poor riskは23人(6%)と25人(7%)となった。 OSの予後因子の多変量解析では、スニチニブ群ではLDH、補正カルシウム値、診断から治療までの間隔(1年以上または1年未満)、ヘモグロビン値、ECOG PS(0対1)、骨転移(あり対なし)が、IFN-α群では、LDH、補正カルシウム値、診断から治療までの間隔、ヘモグロビン値、骨転移、リンパ節転移(あり対なし)、絶対好中球数(ANC)、性別(男性対女性)が同定された。ヘモグロビン値以外の変数のハザード比はいずれも1を超え、この場合、連続変数では変数が減少すればリスクが低下し、二値変数では最初のカテゴリーに対しリスクが低下することを示す。 スニチニブ群で同定されたOSの5つの予後因子、すなわちLDH、補正カルシウム値、診断から治療までの間隔、ヘモグロビン値、ECOG PSはMSKCCのリスクの層別化で同定された因子と一致した。そのうちECOG PSを除く4つはIFN-α群でも同定された。骨転移の有無についてはMSKCCのモデルでは同定されていなかったが、両治療アームともに第5位の共通する因子となった。 (森下 紀代美=医学ライター) 転移性腎細胞がんではLDHや診断から治療までの間隔などが全生存期間の予後因子に(2009.6.2)による |
そら豆の会 関東地区 食事会(宴会)のお知らせ |
2009-06-04 Thu 22:59
梅雨になる前の緑さわやかな時期、いかがお過ごしでしょうか。
そら豆の会関東地区食事会(宴会)の日程が決まりましたのでお知らせします。 日時:7月18日(土) 18:00から 場所:現在調整中です(禁煙の銀座方面の和食・居酒屋で検討しています) いつもの勉強会とは別に食事しながら交流できたらと思います。 (昨年は銀座の台湾料理屋さんで楽しい時間を過ごしました) 申し込み方法:つぎのメールフォーム そら豆の会 関東地区 食事会(宴会)申し込み 申し込み締切:6月30日 場所や会費が決まりましたらお知らせいたします。 |
腎細胞がんを対象としたBAY 73-4506フェーズ2試験で有望な結果 |
2009-06-04 Thu 09:22
「がんナビ」による情報です。
切除不能腎細胞がんに対するBAY 73-4506のフェーズ2臨床試験で有効性と安全性に関する有望な結果が示された。5月29日からオーランドで始まった第45回米国臨床腫瘍学会・年次集会(ASCO2009)のポスターセッションで、University of CambridgeおよびAddenbrookes's Hospitalの腫瘍内科医Tim Eisen医師が発表した。 BAY 73-4506はVEGFRやPDGFR、TIE2、KIT、RETなどをターゲットとする経口マルチキナーゼ阻害剤である。 フェーズ2試験は多施設、オープンラベルで行われた。対象は18歳以上の男女で、切除不能または転移性の腎細胞がん患者49人とされた。年齢の中央値は62歳(40-76歳)である。160mgのBAY 73-4506を21日間毎日投与した後、7日間休薬して有効性と安全性を評価した。 評価はRECISTによって行い、48人について有効性を確認した。(1人はインフォームドコンセント時に辞退)。 試験の結果は、PR(部分奏効)が13人(27%)、SD(安定)が21人(44%)で、病勢コントロール率は38人(79%)、PD(悪化)は7人(15%)だった。 治療の継続期間は20-353日で、24人が治療を中止し、25人は現在も継続して治療を受けている。PRが得られた88%の患者においては、現在も有効性が持続している。 安全性に関しては、すべての患者において評価した。治療に関与する主な有害事象としては、手・足・皮膚反応が31人(63.3%)にみられた。うちグレード3は10人(全体の20%)だった。その他、倦怠感が25人(51.0%)、高血圧が23人(46.9%)、粘膜炎が21人(42.9%)、下痢が17人(34.7%)などだった。 発表を行ったEisen医師は、マルチキナーゼ阻害剤であるBAY 73-4506について、特にTIE2シグナルに関連した作用に注目しているという。また、今回の試験でPRの持続が得られたことで、今後、大いに期待したいと述べた。 (美奈川 由紀=医学ライター) 腎細胞がんを対象としたBAY 73-4506フェーズ2試験で有望な結果(2009.6.1)による |
エベロリムスが腎細胞がん対象に欧州で認可推薦を獲得 |
2009-06-03 Wed 09:22
「がんナビ」による情報です。
スイスNovartis社は5月29日、欧州医薬品庁の医薬品諮問委員会からmTOR阻害剤エベロリムスについて、進行腎細胞がんの治療薬としての認可推薦を獲得したと発表した。 諮問委員会の認可推薦は、前治療後進行した進行腎がんを対象にプラセボを投与した場合とエベロリムスを投与した場合を比較し、エベロリムス群の無増悪生存期間が、プラセボ群(1.9カ月)の2倍以上に当たる4.9カ月となったデータに基づいて行われた。また、エベロリムスが増悪、死亡のリスクを67%減少することも示されている。 エベロリムスは、既に今年3月にスニチニブまたはソラフェニブ無効腎がんを対象とした認可を獲得している。わが国では申請中だ。 (横山 勇生) エベロリムスが腎細胞がん対象に欧州で認可推薦を獲得(2009.6.1)による |
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