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そらまめの会

腎細胞癌及び腎盂癌患者とその家族の交流の会です。交流会のお知らせ及び報告、様々な情報を発信します

がんナビ通信による情報です

 [がんナビ通信 No.91/2008/2/27] による情報その2です。

 マルチキナーゼ阻害剤のスニチニブと抗血管内皮成長因子(VEGF)抗体ベバシズマブの併用が進行固形がんに有効である可能性がフェーズ1臨床試験の予備的な解析の結果、明らかにされた。最も患者の多かった腎細胞がんでは7人中3人が部分奏効(PR)となった。成果は、米国臨床腫瘍学会などが2月14日から16日にサンフランシスコで開催したGenitourinary Cancers Symposiumで米Cleveland Clinic Taussig Cancer InstituteのJ.A.Garcia氏によって発表された。

 フェーズ1臨床試験は現在までのところ5段階について行われているが、最大耐量には到達していない。スニチニブは4週間連日投与し2週間休薬するという方法で投与され、ベバシズマブは42日を1サイクルとして、1日目、15日目、29日目に投与されている。ドーズレベル0(3人)ではスニチニブ25mg、ベバシズマブ5mg/kgが投与されたが用量制限毒性は見出されなかった。ドーズレベル1(7人)ではスニチニブ37.5mg、ベバシズマブ5mg/kgが投与され、用量制限毒性としてグレード4の高血圧が1件見出された。ドーズレベル2(3人)ではスニチニブ37.5mg、ベバシズマブ10mg/kgが投与されたが用量制限毒性は見出されなかった。ドーズレベル3(12人)ではスニチニブ50mg、ベバシズマブ10mg/kgが投与されたが用量制限毒性は見出されなかった。ドーズレベル2.5(6人)ではスニチニブ50mg、ベバシズマブ5mg/kgが投与されたが用量制限毒性は見出されなかった。高血圧が最も多いグレード2、3の毒性だった。
 抗腫瘍効果は31例中、完全奏効(CR)はなかったが、部分奏効が9例(29%)、安定状態(SD)が11例に認められた。進行(PD)は5例で、時期が早くて評価不能が6例だった。PRは3例が腎細胞がん、2例が尿路上皮がん、2例が悪性黒色腫、1例が副腎がん、1例が甲状腺がんだった。SDの11例は全て腫瘍の容量が4%から27%減少していた。
(横山 勇生)

スニチニブとベバシズマブの併用が腎がんなどに有効な可能性 (2008.2.22)による
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